基本はごはん!メスティンで炊けば、私、失敗しないので。
- メスティンで簡単に炊ける!
- 準備するもの
- 浸す時間は短くても20分
- バーナーはこれがオススメ
- 水の量の目安は?
- さて、火にかけましょう
- 蒸らしの時間は10分
- いただきます!
- 高いところでも炊ける?
- 炊き込みご飯にも挑戦してみましょう
メスティンで簡単に炊ける!
軽くて素早く食べられるアルファ米。
もちろんこれはこれで素晴らしいけれど、テント泊なら夕食の時間に余裕があるもの(予定どおりならね)。
この時間を有効に使わない手はありません。
そこでチャレンジ!
ごはん、お米から炊いてみませんか?絶対美味しいこと間違いなし!
それが意外と簡単に炊けるんです。しかも失敗しないので!
まずはトランギア メスティンを用意します。
メスティンはサイズが大小2種類あって、私が愛用しているのはTR-210という、750mlの小型のもの。
仕様では1.8合炊けるとありますが、なんとか2合まで炊けます。
メスティンを初めて使うときは、儀式を行います。いわゆるシーズニングですね!
詳しい方法はこちらで解説しています。
メスティンは軽くてシンプル。もちろんご飯を炊くこと以外にも使い方はいろいろですよ!
準備するもの
まず、メスティンの他に手ぬぐいかタオルを用意します。掴んだり、蒸らしの保温に使ったりします。
あとは、バーナーの風よけ。たとえ風がないように感じても、微風でも火が散るので、これを使うのは失敗しないためのコツです。
ジップロックMサイズもあれば便利。
浸す時間は短くても20分
お米を炊くので、洗って水に浸す時間がいります。無洗米だと洗わずにすみますから、テント泊では無洗米がオススメ。
できるだけ長い時間浸した方が失敗しません。最低でも20分は浸しましょう。
荷物整理したりテント設営したり、あれこれする前に、まず米だけでも浸しておくといいと思います。
私が近所の山で朝ごはんに炊く時は、家でお米を研いでジップロックに水ごと入れ、メスティンに入れて出発します。
僕は須磨のおらが山のベンチで朝ごはんにすることが多くて、ここまで来るのにだいたい一時間半ほどかかるので、浸しておくとちょうどいいんですね。
バーナーはこれがオススメ
さて、使うバーナーはジェットボイルがイチオシです。
慣れてきたら、もちろん他のバーナーでもいいんですが、ジェットボイルのとろ火機能で火力の微調整ができるので、めちゃくちゃ使いやすい。
ジェットボイルは、旧型だと火力の調節が難しいので、現行型を使いましょう。
とろ火機能はとっても便利!
ちなみに私はプリムスのウルトラバーナーも使っています。かれこれ10年以上使っていて、いつもジェットボイルとプリムス ウルトラバーナーは持っていきます。
これに、風よけを使えば火力が安定します。
水の量の目安は?
いつも2人で1.5合炊きます。
水の量はこのくらい。内側にある目打ちと線の中間くらいです。新米か古米かで少し異なりますが、家で炊く時より、気持ち多めの方がいいと思います。炊飯器で炊くよりも水分が多めに吹き出る感じです。
さて、火にかけましょう
フタをして、強めの火力で約5分。
この日の気温は20度くらいで、5分ほどで沸騰してフタが持ち上がるようになりました。
いったんバーナーから下ろしてフタを開けます。
熱いので火傷しないように!
スプーンで底から軽くかき混ぜます。
再びフタをします。火力は同じくらい。
さらに3〜5分ほどでグツグツとフタから吹きこぼれてきたら、少し火力を落とします。
あれば重しを乗せましょう。コッヘルでもなんでもいいです。なければスプーンで押さえましょう。
たまにジュッといいながら、5分間程度、断続的に吹きこぼれる時間が続きます。
いかにもこびりつきそうですが、この汚れが意外と取れやすいんです。ジューっとなった跡もあまりつかないんだな〜
あ、この日はプリムスのウルトラバーナーで炊きました。この炊いている時間、ジェットボイルではお湯を沸かしてました(汗)。
ガスにかける時間がそこそこ長いので、日帰り登山だとプリムスのロング缶を使うことが多いかな?
吹きこぼれる量が減ってきたら、今度は音に注意です。
チリチリと言う小さな音が聞こえてきたら、何十秒か我慢して(長くて1分)、火を止めます。
フタを開けてみたいのをがまんして、タオルで包みます。この時、火傷に注意!かなり熱くなっていますよ!
包んだら逆さまにして置きます。
蒸らしの時間は10分
我慢の10分です。この間は安心して他の作業ができます。
フタを開けると...
10分経って、熱いのでタオルでゆっくりとフタを開けます。
ほーら、このとおり!
ふっくらと美味しそうなご飯の出来上がりです!
スプーンで混ぜると、底にお焦げができているのが分かります。
火を止める直前のチリチリは、このお焦げができる時間なので、時間調節でお好みのお焦げができれば、もう言うことはありません。
私が思うに、炊飯器で炊くのよりも美味しい!
こんな簡単な造りのアルミ箱(メスティンですね)で、なんでこんなに美味しいご飯が炊けるのだろう?
と感動するくらい、上手に炊けますよ!
ま、歩いてお腹すいてて、手作業で炊いたから、だと思いますけどね。
いただきます!
この日はサヴァ缶を乗せて出来上がり!
美味しそうでしょ?
慣れてきたら、時間とか計らず、見た目と音で感覚的に炊けるようになります。
今まで、焦げすぎたり芯が残ったりなどの失敗は不思議なくらいしたことがないのです。
高いところでも炊ける?
テント泊でご飯を炊くなら、平地ではありませんから、いろいろな高度で炊くことになると思います。
高度が高くなって気圧が下がると、沸点が下がってどうしても芯が残りやすくなります。
私が今までご飯を炊いた中で、一番高度があったのは赤石小屋のテント場、約2,500m地点。
テント場に着く1時間前に休憩がてらお米をジップロックで水に浸しておいて、テン場ではいつもどおり火にかけて炊き、20分くらい十分に蒸らしました。
すると、芯が残らずにちゃんと美味しいご飯が炊けたではありませんか!この時は感動しました。
と言いつつ、やはり2,000mを超える場所で炊いてみたのはこの時だけなので、もう少し経験を積んでみたいと思います。
炊き込みご飯にも挑戦してみましょう
まず白ごはんの炊き方に慣れてきたら、今度はベーコンとかトマトとか、色々なものを一緒に炊き込んでみましょう。
ちょっとした違いがあるので、また次回にご紹介します!